私たち人間は多数の細胞が集まってできている”多細胞生物”といわれますが、これは細胞が生命活動を営む人間の体内での最小単位という事です。
この視点から人体の構成をみると,細胞が一定の配列や形態のもとに集合して組織を形成し、それら種々の組織が特定の機能を目的に集合して器官を構築、そして各器官が連係して機能する器官系を形成している。
すなわち個体(私たち人間)はこの器官系が統合されたものなのですね。
どの様な器官系が有るのか考えてみよう
私たちの身体(Body)には一体どの様な器官系(系統)があるのでしょう?
もしも車に例えるならば、車のボディに組み込まれている系統(システム)は”ブレーキ系統”や”電気系統”など思い浮かべる方も多いでしょう。
車を安全に制御して運転するためには、それ以外にも非常に多くのシステムが存在し、それらが複雑に連携しあっていることが必要です。万が一の場合どこか1ヶ所でもシステムの不具合が発生していれば、それは一般的には”故障”となるわけです。
では、私たち人間の身体を構成する系統(システム)について知ってみましょう。
骨格系
骨格系は骨と骨膜、関節で骨と骨を固定する靭帯で構成される。生まれた時は約270個ほどの骨があると言われることが多いが、成人になるにつれていくつかが融合し約200個ほどになる。
筋系
筋系とは、骨格・顔面やそのほかの構造物を可動させる骨格筋、心臓壁を構成する心筋、内臓壁や血管壁などに分布する平滑筋で構成される。
心臓血管系
心臓血管系はポンプ役である心臓、組織に血液を供給する動脈、物質交換で使う毛細血管、各組織からの血液を心臓へ運ぶ静脈で構成される。
リンパ系
リンパ系は静脈系をサポートし、組織液を回収して心臓へと戻すシステムです。静脈だけでは組織中の水分排出路としては不十分なのでリンパ系システムを使う。リンパ節にはリンパ液を濾過する機能があり、全身に分布している。
神経系
神経系は刺激を受けると、それを他の器官に伝える組織。脳および脊髄からなる中枢神経系と、体の各部に分布している末梢神経系とに区別される。自律神経系は末梢神経系に含まれる。
内分泌系
内分泌系はホルモンと呼ばれる化学物質を組織液や血液中に分泌する内分泌腺で構成されている。大部分の内分泌腺は脳(視床下部)のコントロールを受けている。
外皮系
いわゆる皮膚のことです。外皮系は私たちを取り囲む外部環境から保護する第1番目のバリア。
いかがですか?私たち人間の身体ってとても複雑で不思議ですね。
じつはまだ他の系(システム)も存在するのですが、続きはまた次回!