肩こりの症状を訴える方は急増中。
肩こりの原因は様々ですが、最近ではストレスによる肩こりにも注目が集まっています。
ひょっとして、あなたの肩こりもストレスから来ているのかも!?
そこで、ストレスと肩こりの関係について考えてみましょう。
ストレスは自律神経の働きを乱す!?
じつは自律神経には2つの系統があり、体や精神の活動的な状態の時に働く交感神経と、体を休めゆったりした状態の時に働く副交感神経があります。
通常この交感神経と副交感神経は、お互いにバランスを取りながら内臓や血管の動きを制御していています。交感神経は朝3~4時頃から徐々に優位になり、血圧や脈拍が活発になり、だいたい夜8時頃には落ち着きます。
これと入れ替わりに、夜は副交感神経の働きがたかまり、夕食後辺りから朝4時頃まで働いています。副交感神経は眠りを促し、血圧や心拍数を下げ、身体を休息の状態に導いていくので、私たちが夜にぐっすり眠ることができるのは、副交感神経が働いているおかげです。
交感神経と副交感神経は互いに交互に働いていて、どちらかが強く働いているときはどちらかの働きが弱くなるようにオートマチックに切り替わりながら働いているのです。
夜になっても副交感神経が働かないと・・・
ところが、何らかの事情で日中に過剰なストレスを感じると、ストレスホルモンが多く分泌され、交感神経の興奮が長く続きます。すると、夜になっても副交感神経が働かないという状態が起こります。こうなると、次のような状態になってしまいます。
私たちの体はストレスを感じると、全身の筋肉が緊張してしまいます。肩こりの原因となる抗重力筋も例外ではありません。更に、血管自体をも収縮させ細くさせてしまうため、筋肉の中では血流障害が起こり、筋肉疲労から肩こりを招きます。
これがストレスが肩こりを起こすメカニズムだといえるでしょう。
肩こりや腰痛以外にも、とくに何もしていないのに冷や汗が出たり、手が震えたりするする時も、じつは自律神経が乱れている場合も多いので要注意です。
ストレスとうつ病と肩こりの関係
さらに、肩こりという症状には“うつ病”が隠れていることがあるから気を付けましょう。
と言うのも、うつ病の原因にはストレスが大きく関係してますし、うつ病でも自律神経の乱れによる不調が現れるからです。
うつ病の初期症状では、気分の落ち込みや興味関心が湧かない、集中力や思考力の低下、不眠といった精神的な症状よりも、めまい、肩こり、頭痛、倦怠感といった体の症状が前面に出てきます。
肩こりを解消するためにも、ストレスを溜めすぎずに上手につきあっていきたいものですね。